こんにちは。橙乃紅瑚(とうのべにこ)です。
『リア=リローランと黒の鷹』について温かいご感想を送って下さった方々、本当にありがとうございます。執筆の励みになります。
また拍手や誤字報告、評価等も大変嬉しく思っております。次作執筆の糧にさせていただきます。
『リア=リローランと黒の鷹』は一度完結した作品ですが、気が向いたので後日談を投稿しました。五人の子供たちやExtraで書けなかったキャラクターについて書くことができて楽しかったです。
今回は後日談に登場したキャラクターについての小話を紹介したいと思います。あまり深い内容ではないですが、作品を気に入ってくださった方に少しでも楽しんでいただければ幸いです。
★After.花図鑑に登場したキャラクターたち
リリー(Lily=Rerollan)
長い黒髪/青の目/身長178cm程/第六感を発揮する力
職業:中央政府の役人
所属部署:中央政府刑事部第一課
得物:白いサーベル
得意な魔法:透視魔法
戦い方:サーベルでの斬撃&透視魔法での追跡
好きなもの:家族の笑顔
好きなこと:家族に手紙を書くこと
苦手なもの:罪人、血
苦手なこと:家族を馬鹿にされること
得意なこと:運動、罪人の捕縛
強み:字の綺麗さ、責任感の強さ
ストレス解消方法:母に頭を撫でてもらうこと、家族と話すこと
趣味:部屋を定期的に模様替えすること
悩み:イリスの落ち着きのなさ
ゼルドリックとリアの間に生まれた五人の子の一人目です。
名前の由来は「百合」です。
苛烈でありながらも、強い責任感と優しさを持った女性です。五人の子たちの中でも一番魔力の扱いに優れ、ハーフエルフでありながら中央政府の役人として伸し上がってきました。
ゼルドリック似であり、険しい顔つきから真っ直ぐな黒髪までよく父親に似ていると言われてきましたが、目元にリアの面影を少しだけ残しています。
家族のことが大好きで、いつか誰もが父の犯した罪や周囲からの差別に苦しむことなく、笑顔で過ごせるようになることを夢見ています。筆まめで、妹や弟たちを気遣って頻繁に手紙を出してきました。面倒くさがりなセージも、リリーからの手紙には必ず返事をしています。
父と母の愛が永遠であるように、家族が暗い道に進むことがないようにこれからも見守り続けようという固い意志を持っていますが、彼女の勘が「私たちはいつまでも幸せな予感がする」と言っているので、家族に対してそれほど心配はしていません。
黒百合の花言葉「復讐」「愛」
ウィロー(Willow=Rerollan)
真っ直ぐな黒髪/青の目/身長193cm程/物体に感情を込める力
職業:王女ファティアナの専属宝石職人兼付き人
得物:なし
戦い方:戦ったことがない
好きなもの:故郷の景色、ベリータルト、ファティアナとの会話
好きなこと:道具を作ること、市場で作った道具を売ること
苦手なもの:家族とファティアナ以外の女性
苦手なこと:女性から追いかけ回されること、誰かと比べられること
得意なこと:鍛冶仕事
強み:並外れた集中力
ストレス解消方法:昼寝
趣味:細工に使えそうなものを集めること
悩み:繊細で美しい装身具が作れないこと
ゼルドリックとリアの間に生まれた五人の子の二人目です。
名前の由来は「柳」です。
内気で大人しいですが、誰よりも集中力を維持させることに優れており、その手で素晴らしい道具や細工品をいくつも作り出してきました。
非常に背が高く、肩甲骨ほどまで伸ばした真っ直ぐな黒髪を一つに結んでいます。ゼルドリック似ですがどこか甘さのある顔立ちをしているので、女性から人気があります。
自分を専属の宝石職人として任命したファティアナのことを第二の姉のように思っており、彼女に振り回されながらもそれが幸せだと感じています。
ウィローは作った物に自分の感情をそのまま込めることができます。例えばリアが「ファティアナ様は可愛いな」と思って指輪を作れば、ファティアナは自分に対するぼんやりとした好意を指輪から感じ取ることが出来ますが、ウィローが同じことをした場合は「ファティアナ様可愛いな」という言葉がそのまま彼女に伝わるような感じです。そのためウィローの特性は、嘘に苦しむファティアナから大変好まれました。
枝垂柳の花言葉「我が胸の悲しみ」「従順」
イリス(Iris=Rerollan)
鮮やかな紫色の丸い髪/濃い紫色の目/身長170cm程/死者と話す力
職業:言語学の教授
得物:なし
戦い方:戦ったことがない
好きなもの:ミイラ、骨、死体
好きなこと:誰かと話すこと(死者含む)
苦手なもの:自分と話をしてくれない骨やミイラ
苦手なこと:勉強
得意なこと:外国語
強み:性格の明るさ
ストレス解消方法:骨集め
趣味:死体探し
悩み:リリーの口煩さ
ゼルドリックとリアの間に生まれた五人の子の三人目です。
名前の由来は「アヤメ」です。
五人の子たちの中で一番明るい性格です。騒がしく、予想もできない行動に出るので他の子たちからは警戒されています。死者と話せるという力をメルロー以外に打ち明けていませんでしたが、家族で集まった際に、マルティンの言葉と共に自分の特性を話しました。
ゼルドリックが持つ青の色彩とリアが持つ赤の色彩を丁度良く混ぜ合わせたような、鮮やかな紫色の髪を持っています。丸く整えた自分の髪型がお気に入りで、動物の頭蓋骨を乗せてみたり、そこら辺に生えている野花を挿したりして日々お洒落を楽しんでいます。
死者を含め他人との会話を好みます。幼い頃から種族、年代、立場、職業、出身問わず話せる人とは話してきたので、先入観に捉われることなく相手に接することができます。またハーフエルフであり罪人の子という出自ですが、彼女は全くそれを気にすることはありませんでした。
白波の国のことが気に入っており、いつか博物館からオークのミイラを引き取って共に旅をすることを考えています。
シャガの花言葉「反抗」「友人が多い」
ヴィオラ(Viola=Rerollan)
淡い紫色の髪/水色の目/身長158cm程/特技:植物栽培
職業:エリテバラント大植物園の職員
得物:なし
戦い方:戦ったことがない
好きなもの:ハーブティー、薔薇
好きなこと:植物栽培、ディステルの髪を結うこと
苦手なもの:作物を荒らすカラスや害虫
苦手なこと:素早さを求められる作業
得意なこと:料理
強み:植物に関する豊富な知識
ストレス解消方法:美味しいお菓子を食べること
趣味:お菓子作り
悩み:ディステルとの結婚を父が認めてくれない
ゼルドリックとリアの間に生まれた五人の子の四人目です。
名前の由来は「すみれ」です。
リアの面影を残しつつも整った顔立ちをしており、数々の男性から懸想されてきましたが、はずれの村にいた頃はゼルドリックが、王都の大学に通っていた頃はオリヴァーが、そして大植物園で働き始めてからはディステルがヴィオラを守ってきました。
ゼルドリックとリアの愛に憧れており、ヴィオラもまたいつか王子様と結ばれて自分の家族を持ちたいという願望を持ち続けてきました。
謙虚で真面目な性格ですがどこかのんびりとしており、危機感を持たないままディステルに囲い込まれてしまいました。ディステルから重い愛情を向けられていますが、彼に怯えることはなく、好きな王子様からこんなに愛してもらえて幸せだと考えています。
ディステルからの接触で体内に魔力の器を有するようになったので、魔法を使えるようになるために日々ディステルと訓練をしています。
すみれの花言葉「謙虚」「誠実」
セージ(Sage=Rerollan)
黒い髪/赤の目/身長162cm程/鍵を掛けたり開けたりする力
職業:傭兵
得物:大斧
戦い方:炎の魔法&大斧での斬撃
好きなもの:濃い味付けの料理、強い酒
好きなこと:運動、鍛練
苦手なもの:「開かずの部屋の向こう側」を想起させるもの、人目、薄味の料理
苦手なこと:早起き
得意なこと:歌うこと
強み:膂力
ストレス解消方法:お気に入りの宿に泊まりに行くこと
趣味:酒を買い漁ること
悩み:好きな女とどう距離を縮めたらいいか分からない
ゼルドリックとリアの間に生まれた五人の子の五人目です。
名前の由来は「サルビア」です。
髪の色はゼルドリックに、目の色と顔立ちはリアに似ました。分厚い漆黒鎧を身に着けられるだけの筋肉量があり、その屈強な身体は背の低さを感じさせません。リアと同じくらい力が強く、丸太も平気で持ち上げることができます。
幼い頃は快活ないたずらっ子でしたが、両親の部屋を目にしてからはややひねくれた性格に変わってしまいました。両親の愛の在り方に怯えながらも、恋愛を経て自分の中にも確かに狂気が根付いていることに絶望し、死に場所を求めるように傭兵稼業に専念したという経緯があります。
両親と和解し、リリーに自分の中の狂気を打ち明けてからは無茶をすることなく、故郷に顔を出したり諸国を気ままに旅しています。時折崖の国を訪れ、穏やかに好きな女性との距離を縮めていっています。
サルビアの花言葉「家族愛」
ディステル(Distel=Orphian)
白銀の長い髪/白銀の目/身長190cm/魔力を分け与える力
職業:中央政府の役人
所属部署:中央政府魔導部第三課
得物:鞭
得意な魔法:雪の魔法
戦い方:雪の魔法&鞭での攻撃
好きなもの:ヴィオラ、冬
好きなこと:ヴィオラの写真を撮ること
苦手なもの:下品な者、夏
苦手なこと:汗をかくこと
得意なこと:植物を育てること
強み:植物に関する豊富な知識
ストレス解消方法:ヴィオラを抱きしめながら眠ること
趣味:新たな薔薇を作出すること
悩み:ヴィオラが頻繁に怪我をする
ヴィオラの王子です。
名前の由来はドイツ語の「薊」です。
ディステルは物体や他者に己の魔力を分け与える力に秀でています。その魔法的才能を買われ、若くして大植物園の管理者として働くことになりました。己の魔力で何百何千もの植物を育てています。純血のエルフらしい高慢さを持っていますが、ハーフエルフであるヴィオラに一目惚れしてしまい愛と立場の板挟みで苦しむことになりました。苦しみ悩んだ末、ディステルの抱える愛は歪で重いものへと変わっていってしまいました。
雪の魔法と鞭を使って戦います。嫉妬深く、それでいて怒りっぽくねちねちとした性格ですが、ヴィオラに対してはどこまでも甘いです。目が悪い訳ではありませんが、眼鏡をかけている自分の顔が気に入っているので伊達眼鏡をかけています。ゼルドリックからヴィオラとの交際を認められていませんが、ディステルはお構いなしにヴィオラとの結婚の準備を進めています。
あざみの花言葉「厳格」
レグルス(Regulus)
金髪のアシンメトリー/金色の三つ目/身長210cm/他人の特性を奪う力
ミーミスの恋人です。
名前の由来は「王」です。
狡猾で罪を犯すことに一切の躊躇いがない、冷酷な性格の男です。
かつてミーミスと憎み合い、幾度も彼女と殺し合いをしてきました。争いを経てミーミスを深く愛するようになり、現在は彼女の精神世界の中で暮らしています。
レグルスは他人の特性を奪って自分のものとする稀有な力を持っており、その力を用いて何百何千ものエルフを喰らってきました。死霊術に傾倒しており、土と骨を使って人形を作ることが趣味です。
レグルスというキャラクターを本作で登場させる予定はありませんでしたが、「ミーミスの相手が気になる」と言ってくださった方がいたので少しだけ出してみました。ミーミスヒロインの小説をいつしか書きたいと考えているので、その時にレグルスというキャラクターをがっつり描写できればいいなと考えております。
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