こんにちは。橙乃紅瑚(とうのべにこ)です。
『朽薔薇の匂いは酒香に似る』を読んでくださった皆様、どうもありがとうございます!
自作の中では割とダーク寄りのお話だっと思いますが、ロザリアとラズヴァンの物語を少しでも楽しんでいただけたら何よりです。
完結記念に、登場キャラクターについての小話を紹介したいと思います。良ければ読んでいってください!
ロザリア(Rozalia)
20歳(本編開始時)/白金の長髪/青い目→赤い目/身長165cmくらい
本作のヒロインです。
彼女の名前の由来は「薔薇」と「ロザリオ」です。
真っ直ぐな白銀の髪と、透き通るような白い肌を持つ女性です。母譲りの美しい外見をしていますが、異人の血が混じっているからという理由で、周囲から遠ざけられてきました。
感情を抑え込んで生きてきたため、自分の希望や思考を相手に分かりやすく伝えることが苦手です。しかし、内面に情熱と激しさを秘めた力強い女性であり、ラズヴァンとの暮らしで喜怒哀楽を表現できるようになりました。
文字の読み書きは辛うじてできますが、幼い頃は貧民街の孤児院で育ったため、まともな教育を受ける機会がありませんでした。ラズヴァンと共に本を読み進めながら、知識を増やしていくことが趣味です。
好きな色は赤で、得意なことは掃除です。大雑把なラズヴァンと違い、窓が汚れたり、埃が積もったりすることを非常に嫌います。
本編完結後は、霧に隠された塔の中で穏やかな生活を送っています。ラズヴァンと共に蝙蝠に化け、ドレスや本を買い集めることもあります。
ラズヴァン(Răzvan)
外見年齢30歳過ぎ/黒髪/赤い目/身長185cmくらい
本作のヒーローです。
彼の名前の由来はルーマニアの男性名です。
ロザリアと境遇が似ており、ラズヴァンもまた親の顔を知らぬ孤児でした。用心棒として金を稼いでいたところ、その人並み外れた強さが君主の目に留まり、騎士として迎え入れられました。領地と教育を与えられたことにより、ラズヴァンは己の君主に対して強い忠誠を誓っています。
優しげな顔立ちと紳士的な振る舞いは一見して好まれますが、戦場で見せた残虐な行いから「血塗れのラズヴァン」と呼ばれ、周囲から怖れられていました。
目的のためなら手段を選びません。自分が気に入った特定のものにだけ愛情や興味を抱き、それ以外は目にも入れない偏執的な性格をしています。
やや癖っ毛の、ふんわりとした黒髪を後ろに撫でつけています。日光が嫌いな訳ではありませんが、昼間は大体寝ていて、夜になると活動的になります。
いつも優しい顔をしていますが、戦いの時には目をかっ開くタイプです。
苦手なことは掃除と早起きで、本編完結後はロザリアの指導のもと、窓拭きに精を出しています。
その他のキャラクターについて:
・老騎士
→正義感が強い歴戦の聖騎士です。熟考の果て、姿を消したラズヴァンとロザリアを死んだと見做し、ふたりを追いかけることをやめました。なお、老騎士含め聖騎士団の人間は呆気なくラズヴァンに負けていますが、これは彼らが弱いのではなく、ラズヴァンが強すぎたせいです。個人的に気に入っているキャラクターです。
・青年
→モラハラDV男です。ロザリアを尊重する気は全くなく、常に自分の欲望を満たすことしか考えていません。モラハラとヤンデレの違いを書きたいと思って登場させたキャラクターです。
本作のタイトルについて:
以前、枯れかけた薔薇を嗅いだ時にほんのりお酒のような匂いがしたことがあり、この経験をなんかいい感じに活かせればな〜と思ってこのようなタイトルにしました。自分のふとした経験を創作に活かすことができて、大変満足しています。
この作品を書いたきっかけ:
「The Rose And The Thorn」という曲に出逢ったことがきっかけです。
この曲はとても素晴らしく、気に入って何度も聴いていたのですが、聴いているうちにラズヴァンとロザリアのイメージが脳内に浮かび上がってきました。
その頃はちょうど九月だったので、ハロウィンに間に合わせるつもりで吸血鬼をテーマとした中編にチャレンジしてみることにしました。結局ハロウィンには間に合いませんでしたが、何とか二人の恋物語を書き上げることができてほっとしています。
とてもいい曲なので、ぜひ聴いてみてください。
その他:
・『朽薔薇の匂いは酒香に似る』各ページの下部にて、アンケートを実施しております。次回作執筆の際にいただいたご意見を活かしていきたいと考えておりますので、よろしければご回答いただけるととっても嬉しいです!
・その他、ご質問があれば下記匿名ツールからお気軽にメッセージをください。
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