こんにちは。橙乃紅瑚(とうのべにこ)です。
『リア=リローランと黒の鷹』について温かいご感想を送って下さった方々、本当にありがとうございます。執筆の励みになります。
また拍手や誤字報告、評価等も大変嬉しく思っております。次作執筆の糧にさせていただきます。
今回もキャラクターについての小話を紹介したいと思います。あまり深い内容ではないですが、作品を気に入ってくださった方に少しでも楽しんでいただければ幸いです。
オフィーリア(Ophelia=Orphian)「糸の魔術師」
127歳/赤の長髪/赤色の目/身長153cm程/糸を操る力
職業:中央政府の役人
所属部署:中央政府行政部第二課(オリヴァーの部下)
得物:魔力で作られた大斧
得意な魔法:魔力操作
戦い方:大斧での斬撃&糸の操作
好きなもの:ゼルドリックと子供たち、薔薇の花
好きなこと:ゼルドリックと一緒にいること
苦手なもの:穢い糸、ゼルドリックとの仲を引き裂こうとするもの全て
苦手なこと:化け術
得意なこと:監視と盗撮
強み:ゼルドリック譲りの魔力操作術
ストレス解消方法:ゼルドリックを精神世界に連れて行くこと
趣味:ゼルドリックの観察、ゼルドリックにかかわる物品の蒐集
悩み:ゼルドリックと常に一緒にいられないこと
転生後のリアです。Ria=Rerollanと同じく名前と姓の始まりの音を合わせたかったので、Ophelia=Orphianと名付けました。
教育課程を首席で卒業するほど魔術の扱いに長けていますが、それはリアの生前、ゼルドリックが自分の魔力をリアにたっぷりと注ぎ込んだことが理由です。その魔力が彼女の魂に作用し、ゼルドリックと同じ魔力操作術に長けたエルフとして生まれ変わりました。
リアと同じ記憶、魂、外見を持ちますが、生まれ変わる上で失ってしまったものもあります。リアが持っていた内気さや謙虚さ、他人に対する別け隔てない優しさは、オフィーリアには殆ど残っていません。家族と友人だけを大切にする、苛烈な性格の女へと変わっています。中央政府の役人として経験した争いや目の当たりにした種族間での差別が、オフィーリアをなお冷酷な性格へと変えていきました。表面上穏やかに振る舞っていますが、その性格や内心が前と異なっていることにレントは気がついています。
エルフはそれぞれ個性的な特性を持ちますが、オフィーリアが持つ「糸を操る力」は前例を見ないほど珍しいものです。運命すら変えるその力を以て、祖国のために日々戦い続けています。
ヤンデレ男に愛された女もまたヤンデレになったら楽しいだろうなあ…と思い、オフィーリアを愛に狂った女として書きました。Extra.糸の魔術師を書いている時はとても楽しかったです。男が女を深く愛する分、女からも男を深く愛してほしいですね。
愛と曙光の女神オーレリア(Aurelia)
エルフの信仰対象である女神です。エルフの祖先であり、『契りの薔薇』とパルシファーをもたらしたと言い伝えられています。
エルフたちはオーレリアを美しい女神として崇めていますが、下界に伝わる姿と実際の姿は大きく異なっています。下界に生きる者の感情を蜜として好む彼女は、狂気的な愛を秘めるゼルドリックに目をつけ、彼の願いを叶えました。良質な蜜を味わうために、リアにも直々に糸を操る力を与えています。悍ましい女神ですが、蜜の集め仔に対しては慈愛を抱いています。
実はエルフだけではなく、全ての生物の祖です。強大な力を持ちますが、彼女に声を届けるためには四万の夜を祈りに捧げなければならず、長命なエルフ以外はそれを成し得ないため、人間やドワーフ等の種族の間では殆ど信仰されなくなりました。
別名ヤンデレの女神です。
★以下、『陽春』に登場したキャラクターについて
→ポイピクの方に投稿した、レント主人公の小説に登場するキャラクターの紹介です。
→8/9、ムーンライトノベルズの方にもこっそり投稿しました!
ヴァーラ(Vara=Palnapa)
鮮やかな濃桃色の髪/濃桃色の目/身長170cm程/魂に神聖なる祝福をもたらす力
名前の由来はルーマニア語で夏を意味する「vară」です。エリテバラント第五王女であり、ファティアナの姉です。非常に信心深く、度々王都にある大教会を訪れては熱心にオーレリアへ祈りを捧げています。
ヴァーラは他者の魂を祝福し、悲しみや憎悪から解き放つ特性を持っています。そのため戦場跡を巡っては、己の力を以て彷徨える魂を昇華させてきました。
高慢な性格ですが、命の恩人であるレントに対しては心から感謝をしています。既婚者で、他国のエルフを夫に迎えています。
フォーレン(Fallen=Bloodstar)
茶色のおさげ髪/茶色の目/身長166cm/自分の望み通りに物体を変える力
名前の由来は秋を意味する「Fall」です。レントと同じハーフエルフで、彼と知り合って以降は度々丘の街を訪れ、仕事の愚痴を吐き出しています。
フォーレンは自分の望み通りに物体を変える力を持っています。その力でジュースを石油に、小石を金塊に変えて荒稼ぎをしてきましたが、中央政府に目をつけられ魔導部所属の役人として働くことになりました。
低姿勢ですが、不真面目で卑屈な性格です。レントを散々振り回して彼を病ませた挙句、なんやかんやで一緒になる予定ですが、いつその話を書けるか分かりません。時間があったら書きたいと思います。
クシュ(Kush)
白髪交じりの茶髪/茶色の目/身長165cm程/特技:魔法
名前の由来はトルコ語で冬を意味する「kış」です。捧げ物の酒を勝手に飲んでいる彼ですが、丘の街の住人はそれを知った上で酒を教会に持っていっています。
かつては軍人であり、中央政府の役人と協力しながら各地の内戦の鎮圧に当たってきました。殺し合いに嫌気が差した彼は神に救いを求め、王都の大教会にて修行をし神父となったという過去があります。エルフに頼んで体内に魔力の器を作ってもらったため、人間でありながらも魔法を使うことができます。
面倒見が良く丘の街の人気者です。弟子であるレントのことを大切に思っており、レントからも師として、家族として慕われています。
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